15 Nov 【やらく人】チームで働くからこそ自分にはない発見があり、良い製品が生まれる〜プログラミングの醍醐味とは〜
八楽で働く仲間、ヤラクゼンを使っていただいているお客様、パートナー企業の方々、など八楽およびヤラクゼンをとりまく「人」にフォーカスを当てながら八楽を紐解くシリーズ『やらく人』。今回は、開発チームのディベロッパー、ジェイミーに話を聞きました。
やらく人<VOL. 11>
八楽株式会社 開発チーム
コックス・ジェイミー
出身都市:バーミンガム(イギリス)
Q.八楽で働く前のキャリアについて教えてください。
大学でゲーム開発を学んでいました。卒業後は、地元であるイギリスのバーミンガムにはゲーム開発関連の仕事がなかったので、将来フルタイムで開発の仕事にシフトすることを見据えてテクニカルサポートの仕事につきました。テクニカルサポートの仕事は、実際のトラブルシューティングに加えてPowerShell(※)を使ったデバッグ作業も含まれていたので、開発の仕事にも通じる基本があると考えていたからです。イギリスでその仕事を2年ほどしていました。
※PowerShell:Microsoft社によって開発されたタスク自動化ソリューションのこと
Q.日本で働くようになったきっかけは何かあったのでしょうか?
小さい頃にテレビで放映されていたドラゴンボールやナルト、ポケモンを見ていました。また、PlayStation 1 と任天堂のロクヨンでよく遊んでいたので、小さい頃から日本に興味を持っていました。2018年に日本に遊びに来たのですが、その時に日本がとても気に入って、ここに住んでみたい、ずっと住むことになりそうだという直感がありました。日本の、便利で安全な日々の暮らしが気に入って、日本以外で暮らそうとは思いませんでした。そこで、旅館に滞在している間に教員の派遣会社に応募しました。そこからすぐに必要な申請書類などを取りまとめて、1年も経たないうちに日本へ移住しました。そうですね、あの時、一瞬にして人生ががらりと変わりました。
日本に来てからは、英会話の先生や、幼児向けのインターナショナルスクールの先生をしたりしていました。
Q.そんな中で、どのようにして八楽と出会ったのでしょうか。
日本で英語を教える仕事を経験し、やっぱりソフトウェア開発の仕事に戻ろうと思いました。残念ながらゲーム開発の仕事は、満足のいく報酬が得られる分野じゃないので諦めてしまいましたが、調べてみるとウェブ開発の仕事はニーズが高いことがわかりました。そこで、時間がある時に、大学で学んだ基本的なソフトウェア開発の知識を役立てながら、ウェブ開発のことを勉強しました。そんな中で八楽を見つけました。
Q.八楽での仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
これまで開発といっても、大学の頃にPowerShellとカスタム言語を使用したデバッグ(※)を少し経験しただけでした。最初は小さなことから始めさせてもらい、数年間で徐々に責任を持つ範囲が広がり、任せてもらう仕事も大きくなっていきました。今ではアプリケーションのどのページをとっても自分の働きが見られるようになり、とても嬉しく思っています。
また、八楽では、ユーザーからの観点だけではなくコードの観点からも優れたソリューションに重きを置いています。最終的なプロダクトに何が採用されるかはかなり厳格に評価されるので、最初のソリューションをあっさりと採用するようなことはほとんどありません。私はこの姿勢が非常に好きです。常にフィードバックをもらえますし、他の人のやり方から学ぶことも多いです。自分では思いつかなかったやり方を試してみることで、プログラマーとして、開発者としてのスキルが上がり、結果として良い製品が生まれることにもつながるのだと思います。
※デバッグ:ソフトウェアのソースコードのエラーやバグを見つけて修正するプロセス
Q.八楽ではリモートワークが中心ですが、円滑に業務を進めるためにコミュニケーションで工夫していることはありますか。
まず、プロジェクトの開始時には全員が参加するミーティングで計画を共有し、デザインのフィードバックを得てディスカッションをするのが一番だと思います。特にユーザーインターフェースのデザインについては毎日多くのコメントが追加されるので、計画段階でコミュニケーションをたくさんとることが非常に重要だと思います。Slackを活用していて、グループやタスクの種類ごとにチャンネルがきれいに整理されているため、情報を見つけやすくなっています。詳細な仕様書やプロジェクトが完了した後の事後分析も行っていて、これはそれぞれの作業を管理可能な単位に分けるのに役立っています。
IT企業で働いている友人は、毎日のようにタスク管理ミーティングをしたり、週に何度もミーティングをしたりすると言っていますが、実際それによる成果はほとんどないと思います。コミュニケーションの大半をテキストで行うことで、それに対処できているように感じます。テキストベースだと多少は簡潔に伝えざるを得なくなりますし、いつでも見返すことができるので。
また、週に一度マネージャーとの1on1ミーティングがあり、そこではコーディングに関する問題やプロジェクトで困っていることなどを話します。マネージャーは、その疑問に対して答えてくれたり、必要に応じて他のマネージャーに協力を得るなどの解決策を考えてくれたりします。また、チーム内のつながりを深めるために、コーヒーブレイクミーティングも週に一度、1時間設けています。
Q:八楽の社員の半数は外国籍社員です。八楽の「多様性」についてどう感じていますか?
八楽の多様性はポジティブな影響しかないと思います。みんなが違った人生を歩んできているので、常に新しい視点が得られ、物事を違った角度から捉えることができます。これは素晴らしいことだと思います。また、日本語のレベルが各々違うので、英語で業務ができることは自分も含めて非常に助かっています。
Q:八楽で働く上で大切なことはどんなことでしょうか?
最も大切なことは学ぶ意欲と間違いを受け入れることだと考えます。間違えたからといって世界が終わるわけではないので、同じ間違いを何度もしないようにすることが重要だと思います。ソフトウェア業界の中でも八楽は、新しいシステムやフレームワークを積極的に取り入れているので、能動的に学ぶ姿勢があればスキルが身につくのも早いと思います。あとは、プロジェクトにアサインされた際には、「これは自分の責任だ」といった当事者意識を強く持つことが大事になってきます。八楽ではみんなが当事者意識を持っているような空気感があります。自分のプロジェクトは、他の誰でもなく自分のプロジェクトです。最低でも、きちんと機能しているか見直しをするまで責任を持つべきだと思っています。人間関係に関しては、オープンな姿勢でいることが大切だと思っています。ソフトウェア開発の仕事をしていると、特に経験を積んでいくにつれて利己的になってしまいがちです。でも八楽の環境はとてもフラットです。確かにマネージャーはいますが、上下関係というよりかはチームを分けるためのポジションのような感じです。みんなが平等に意見を言う立場にあるので、たとえネガティブなことであっても、意見を言うことを恐れる必要はありません。常にチーム全員の意見を考慮するので、気になることがあれば、長い目で見て何か問題が起きてしまう前に何でも共有するようにしています。