06 Oct AI翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」にChatGPT-4o & Claudeを搭載
書き分けが大幅に進化、翻訳を学習する自社エンジンも
八楽株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:坂西優、以下「八楽」)は、2024年10月に八楽が提供しているAI自動翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」の大幅なアップデートを実施し、広く知られている生成AI「ChatGPT-4o」だけでなく、高機能生成AIとして評価が高い「Claude」を初めて搭載します。
これにより翻訳の書き分けが格段に進化し、契約書や製品マニュアルなどのビジネス文書だけでなく、ブログやSNSへの投稿記事といったカジュアルな場面においても活用できるように文体を手軽に調整できることから、立教大学の山田教授は「翻訳業界で画期的なこと」と評価しています。
リリース以降で最大のアップデート
2015年にヤラクゼンがリリースされてから最大のアップデートで、代表的な生成AIである「ChatGPT-4o」と「Claude」を搭載したことで、翻訳の書き分け機能が飛躍的に向上しました。
▼ChatGPT-4o
口語調から形式的な文章、専門的な言葉遣いまで、文体やトーンをユーザーの要求に応じて柔軟に調整できます。
▼Claude
公式な文書やビジネスコミュニケーションに適した、安全で洗練された翻訳を提供することに優れています。これらのエンジンを使い分けることで、ユーザーにとっての利便性がこれまで以上に大きく向上しました。
翻訳の3つの品質
そもそも翻訳に求められる品質には「統一性」「正確性」「流暢性」の3つの要素があり、どの要素
が重要視されるかは、翻訳されたテキストが使われるシーンごとに異なります。
例えば、契約書は正確性が重視される一方で、流暢性はそこまで求められません。ウェブサイト向けの翻訳では流暢性(読みやすさ)が重視される一方、用語の統一性はそれほど求められません。
今回のアップデートによって、ヤラクゼンのユーザーは翻訳されたテキストをどの場面で使うのかを自分で設定し、詳細な翻訳の書き分けができるようになりました。
翻訳を学習するオリジナルのエンジン「八楽翻訳」
また、八楽オリジナルの翻訳エンジンも搭載しました。使用される状況に適した翻訳をエンジンが学習し、翻訳を繰り返すことでより適切な翻訳が表示されるように「成長」します。
下記の図は、wentとtraveled、visitedの使い分けを表したものです。当初はwentと表示されますが、AIが学習することでwentではなくtraveledと表示され、さらにはvisitedと表示されるようになることを表しています。
八楽チーフ・エバンジェリスト山田教授のコメント
立教大学 異文化コミュニケーション学部/研究科 山田優教授
「文は人なり」とよく言われますが、現代においては、翻訳であっても、何を伝えるかと同じくらい、「どう伝えるか」が極めて重要です。これは、メッセージを発信する人の個性や意図を、言葉を通じてどのように表現するかに関わってきます。そのため、文体やスタイルといった文章の「書き方」が、単なる情報伝達を超えて重要な役割を果たします。
今回、ヤラクゼンが提供するツールが、ユーザーのニーズに応じたパーソナライズを可能にし、手軽に文体を調整できるという点は、翻訳業界において非常に画期的だと感じています。
ヤラクゼンとは
ヤラクゼンは、AI翻訳から編集・共有、翻訳会社への発注までを一つにする翻訳プラットフォーム
です。誰でも直感的に使えるシンプルなインターフェースと、AIにより使えば使うほどパーソナライ
ズされる高品質の機械翻訳、強固なセキュリティが特徴です。
国内外の1,000社以上に導入され、製品マニュアルや契約書の翻訳などに利用されています。
詳しくは:https://www.yarakuzen.com
八楽株式会社とは
八楽は「グローバルコミュニケーションを楽しく。」をミッションに掲げ、円滑なグローバルコミュニケーションを可能にする翻訳インフラの構築を目指しています。AI翻訳から編集・共有、翻訳会社への発注まで、翻訳に必要なすべてをシンプルにまとめたプラットフォーム「ヤラクゼン」を提供。多様な文化・考え方・言語を尊重し、お互いに楽しくコミュニケーションを取れるようにすることで、グローバルに活躍している人々を応援する企業です。
【会社概要】
社名 八楽株式会社/ Yaraku, Inc
URL https://www.yaraku.com
本社所在地 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-5 リンクスクエア新宿 16階
設立年月日 2009年8月
代表取締役 坂西優 (さかにし すぐる)
事業内容 多言語コミュニケーションツールの企画・開発・運用