30 Sep 9月30日は世界翻訳の日 翻訳新時代の未来予測
通訳・翻訳ビジネス市場は10年間で19%拡大 LLM時代の到来で飛躍的な発展へ
9月30日は世界翻訳の日。聖書をラテン語に訳したことで知られる、キリスト教の聖職者であるヒエロニムスが亡くなった日であることが由来となっています。通訳・翻訳のビジネス市場は2023年には2960億円を超え(※)、10年間で19%拡大しています。八楽株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:坂西優、以下 八楽)は、2015年にクラウド型翻訳ツール「ヤラクゼン」をローンチし、現在はAI自動翻訳プラットフォームとして、「ChatGPT」をヤラクゼンに翻訳エンジンとして搭載するなど、時代の変化と技術革新とともにより高品質な翻訳を提供するプラットフォームの開発に尽力してまいりました。
Read more Read more※矢野経済研究所「2023年度の語学ビジネス分野別市場規模」調査によると、
通訳・翻訳ビジネス市場は2960億円 2013年度の同調査から比較し、19%の伸長
中澤 敏明 八楽 自然言語処理アドバイザーの未来予測
「翻訳の新時代の到来で、ボーダレスなコミュニケーションが加速」
成長を続ける翻訳市場において、需要に対して供給が追いついていない現状に対し、八楽が提供する高品質な翻訳プラットフォームは潜在的な翻訳需要にアプローチすることができ、さらなる市場の拡大が期待できると考えています。今後はアジアやヨーロッパにおける普及を推進し、よりグローバルで円滑なコミュニケーションの発展に貢献してまいります。
【中澤敏明 八楽 自然言語処理アドバイザー コメント】
「ここ数年、機械翻訳の技術は加速度的な進化を遂げてきました。誰もが簡単に、より高品質な翻訳技術に触れられる時代が到来し、子供からお年寄りまで円滑なグローバルコミュニケーションを取ることができるのではないかと思います。」
【プロフィール】中澤敏明(なかざわとしあき)
東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了。博士(情報学)。京都大学特定研究員および特定助教、科学技術振興機構研究員、東京大学特任講師を経て、現在、東京大学特任研究員。自然言語処理、特に機械翻訳が専門。機械翻訳の実用化プロジェクトに多数携わる。学会誌「自然言語処理」の編集委員を2年間担当したほか、2014年にアジアの言語を中心とした国際的な機械翻訳の評価ワークショップであるWorkshop on Asian Translation (WAT)を創設し、現在もオーガナイザーとして従事。
機械翻訳の歴史
【1950-2005ルールベース時代】
人ではなく、コンピュータープログラムを使って自動的に翻訳する技術である「機械翻訳」は、1950年代初頭に登場しました。当時は「外国語を読んで理解する」ための翻訳のニーズが圧倒的に多い時代。文法に基づき、あらかじめ膨大な変換ルールを指定して翻訳するやり方は、基本文法から外れると不自然な文章や訳されていない文章が発生する「訳残し」も多くありました。
【2005-2015 統計解析時代】
インターネット上のビッグデータを基に、統計的に確率の高い文章に変換する手法がメイン。「訳残し」は減ったものの、文章の不自然さは解消できていませんでした。
【2015-2025 ニューラル時代】
ニューラルネットワークに基づき、AIがルール(特徴量)を自動生成して翻訳する手法が普及し、翻訳の流暢性が高まりました。企業の海外進出や訪日外国人・在留外国人の増加に伴い、翻訳のニーズも「読む」ことから「書く」ためのニーズが増大。専門的な文章やクリエイティブな文章の訳し分けが課題となりました。
LLM(大規模言語モデル)時代の到来へ
ChatGPTやClaudeなど生成 AIの登場で、膨大な量のテキストデータから文脈や構造を学習する機械翻訳が可能になりました。これまでの課題であった用語やトーン・マナーなどの訳し分けができるようになり、今後、翻訳業界全体が飛躍的な発展を遂げることが予想されています。
ChatGPT搭載でさらに使いやすく!
AI自動翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」
ヤラクゼンは、AI翻訳から編集・共有、翻訳会社への発注までを一つにする翻訳プラットフォームです。誰でも直感的に使えるシンプルなインターフェースと、AIにより使えば使うほどパーソナライズされる高品質の機械翻訳、強固なセキュリティが特徴です。ChatGPTの搭載で翻訳の精度がより高まり、グローバルコミュニケーションをさらに円滑にすることができます。
ヤラクゼンは現在、国内外の1,000社以上に導入され、製品マニュアルや契約書の翻訳などに利用されています。
詳しくは:https://www.yarakuzen.com